パーソナルトレーニングが効果的とされるのは、その人の目的や体質などの特徴にあったやり方で、個別対応をするからです。
逆の言い方をすれば、何でもやれば効果がでるとはならない(ことが多い)わけで、それはつまり「量」だけが大事なのではなく、「質」が関わってくるということになります。
トレーニングの量も必要で大切なことです。しかし、何の基準もないままただ量だけを増やしてしまっても、効果が出ないことはないですが、ものすごく遠回りになりますしロスも多くなってしまいます。
量を重視すると、フォームが乱れたり、負荷が小さくなったり。
セルフトレーニングで、「量」のほうを頑張ろうとしてしまうと、フォームが正しい方向にならずに、勢いを付けた力で持ち上げたり、筋肉に負荷を掛けるというトレーニングの目的からはずれてしまう場合があります。
何回も「量」をこなせるということは、負荷が軽すぎることも考えられます。たとえば、50㎏の負荷で何度もその動きをとれるということは、本来のその人に適した重さではなく、トレーナーがついて行うとしたら、60㎏や70㎏を選択するケースかもしれません。
トレーニングになれていない人なら、あまりこの心配はないのですが、運動能力が高くてトレーニングも頑張れてしまう人は、「やり過ぎて故障する危険性」というのもあります。ここにブレーキを掛けるのもトレーナーの仕事のひとつです。
質を重視すると、効果が大きい。
トレーニングは少なすぎても効果はでませんが(これはもう、はっきりしています)、しかし多ければいいということではなく、適切な回数の「質」に着目したトレーニングが効果的です。
- その人の目的にあっているトレーニングであること
- 負荷が適切であること
- 機器の選び方が適切であること
- その日の調子に合わせ内容であること(毎回同じではなく)
- 負荷が小さすぎず、しかし無理のない範囲であること
- 安全なトレーニングであること
このような点を考慮しながら、セルフのトレーニングではなかなか到達できない領域で、確実で安全なトレーニングができることが、専門家が指導する意義となります。
ときには「マイナス」が、効果をうむこともある。
トレーニングというのは継続して効果を出すものです。1回のトレーニングの密度という意味ではなく、数回をトータルで考えた場合の、フレキシブルな対応というのも含まれます。プラスするだけがいいとは限らず、場合によってはマイナスも効果的になります。
できないから減らすのではなく、効果を出すためにあえて減らすという判断も、トレーナーがいるとバランスよく行えます。
そうした判断をトータルで行えるのが、パーソナルトレーニングのよいところで、クライアント様は細かい判断はトレーナーにまかせて質の高いトレーニングに、集中することができます。